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アイシン高丘株式会社

  • 製造・メーカー系

チャレンジし続けるトップクラスの鋳造メーカー

企業について

同社の創業は1960年。トヨタ自動車と新川工業の出資により、東洋一の鋳造メーカーとしてスタートした。以来、自動車用鋳物部品を主軸に、86年からはアルミ部品の製造が加わり、現在では6割が鋳鉄、アルミとステンレスがそれぞれ2割ずつという製品構成である。これらの素材で作られる部品は、出力を生み出すエンジン系部品、その出力を車軸に伝える駆動系部品、車の動きを止めるブレーキ系部品と、車の走りや安全性・燃費にダイレクトに影響する、重要なパーツばかりである。




長年単一分野で同じパターンの製造をこなしてきた同社だが、近年では周辺技術にも広がりを見せはじめ、上記のような内部の部品だけでなく、ドアビーム(側面衝突の際に自動車のドアの変形を防止するためにドア内部に装着される補強材)などのボディ系部品も手がけるようになった。また、鋳鉄で製造していた排気ガスパイプは、軽量化を図るため素材をステンレスに変えた。素材が変わったことで製法も全く変わってしまったが、製品そのものの機能に関する部分は変わらないため、鋳造で製造してきた時のノウハウは十二分に活かされている。
素材や製法の変化は、顧客の広がりにもつながった。最近では顧客から設計図を預かって受注した部品を製造するだけでなく、素材メーカーとしての強みを活かし、より軽くて丈夫な材料の部品を、設計段階から顧客に提案することが増えた。同社の売上が大きな伸びを示している裏側には、アイシングループという位置づけに甘んじない、独自の努力あってこそだと言えよう。




そんな同社は、2015年を目処に国内工場の生産ラインをリニューアルすることを決めた。1本のラインを導入するのに40〜50億の投資が必要といわれる中、本社、吉良工場、東浦工場の国内3拠点すべてのラインを、順次最新のものに変えていくというのである。製造においてラインが変わるということは、企業そのものが変わるということとイコールである。また、鋳鉄国内No.1企業である同社が変わるということは、鋳鉄そのものがリニューアルされ、日本の生産体制の見直しにつながるとも言える。
同社はこの大きな変革において、新しい視点や発想をもって一緒に「工場づくり」に関わってくれる人材を求めている。ここ10年、同社が海外でグローバルスタンダードのラインを立ち上げ、能力増強を図って来たノウハウと、ものづくりの高みを目指す人材の熱い想いの融合が、企業の今後を大きく左右する。企業と人が一番成長できる瞬間をリアルに経験できる、こんなチャンスは滅多にない。

基本的な製法は、4000年前から変わっていない。しかし、1500℃の炉で鉄を溶かし、型に流し入れて出来上がるまでの工程の中で、未だ科学的に解明されていないメカニズムが多くある。同じ素材を使って同じ工程を通したとしても、温度や湿度など様々な条件下で出来上がりには違いができてしまう。そんな中で確かな品質の製品を生み出していくためには、「勘」が必要になってくる。
「間違えて欲しくないのは、『勘』と『当てずっぽう』は違うということ」と、人材開発部の部長である大橋氏。当てずっぽうには根拠がないが、勘は知識と経験に裏打ちされたものを瞬時に取り出して運用できる力である。ゆえに、経験値が増えれば増える程、勘は鋭くなっていく。長年鋳鉄の仕事をしている社員の中には、小さな覗き窓から炉の中の色を見ただけで、炉の温度がわかる者もいるそうだ。それでも未知の部分が多く、常に「なぜ?次はどうしたら?」を考える余地があるという。だから鋳鉄は奥が深い。これが同社の仕事の面白さであろう。
ただし、慎重になりすぎたり考え込みすぎる人は、あまりこの仕事に向かないと大橋氏は言う。考えることはもちろん大切だが、考えているだけでは何の結果も生まれない。考えたことを行動に落とし、その結果をまた次につなげて行く。このサイクルを繰り返さなければ成長は望めない。また、他の社員とケースを共有するコミュニケーションも重要である。自分ひとりの経験では足りない部分を補完するためには、他人のケースから学ぶことが欠かせない。




「当たり前に製品が流れていることの方が少なく、日々現場では色々なことが起きている。それをどうするかを考えるうちに現場力が身に付いている。」と大橋氏。そんな中、自ら考え行動し、成長意欲をもってコミュニケーションを発信する社員に対して、同社は思い切ってどんどん仕事を任せていく向きがある。特別に何かをサポートするシステムがあるわけではないが、現場の強い結束力に支えられた、システムに頼らない人同士のつながりが同社にはある。どこかでトラブルが発生して炉が停止したともなれば、すぐに人が集まりテキパキと復旧作業に当たる姿を目にすることも多いという。そんな職場には、自然と雰囲気の良さや働きやすさを感じる風土が育まれている。




自由に提案ができ、企業方針との整合がとれれば活躍の場がぐっと広がる。自分が歯車の一部だと感じることはないと大橋氏は断言する。こんなことをやってみたい、既存のやり方をこんな風に変えてみたい、そんなビジョンを現実のものにするチャンスがここにはある。

同社が特徴的に取り組んでいることのひとつに、社員教育が挙げられる。
階級別・職種別に教育体系が示されており、それぞれのポジションに必要な研修を全社員が受けるようにプログラムされている。
特に全社員が共通して受けるようになっている研修は、「ものづくり研修」である。仕事全体の流れを把握することで自工程の意味を理解することを目的としたこの研修は、品質を維持し、自工程に責任と誇りを持ち、仕事に対するモチベーションを向上させるためには欠かせない研修である。製造現場の社員だけではない。営業職や事務職も、現場のことを知っているのといないのとでは仕事の質が大きく変わる。こと営業職は、現場を知っていることで顧客の信頼度が明らかに変わって来るであろう。OJTに任せっきりにするのではなく、明確な目的を持って研修を実施することにより、社員の成長スピードは確実に早くなる。




また、同社が重要視している研修のテーマに「技能伝承」がある。
同社は世界でも希有な鋳造技術を長年に渡って継承してきた。しかし、この鋳造技術は、大学の研究室でも教えられる教授の数が減り、工業高校の実習からもなくなりつつあり、学ぶ場が急速に減っている。その上、同社は世代の入れ替わりの時期を迎えており、5年もすれば社員の1/6は入れ替わることが予測されている。
一朝一夕で身に付くものではない鋳造技術。同社は新しい生産ラインの導入と同時に、自社の社員の育成を通して次の世代へ確かな鋳造の技能を伝承していく役割を担っている。ゆえに、鋳造技術を身につけ、高める場は、同社以外に考えられないところまできているのではないだろうか。

インタビュー

アイシン高丘株式会社のインタビュー写真
<strong>人材開発部 人材開発グループマネージャー 池戸 裕之 氏</strong> 学卒でアイシン高丘株式会社に入社。人事を10年、営業3年を経て再び人事に戻り、採用と教育を担当。 入社以来18年間のほとんどを、同社の「人」に関わる業務に費やしてきた。

── 長きに渡って自社の人材を見てこられたわけですが、どんな方が多いと感じていますか。

アイシングループは、グループとはいえ会社毎にカラーが違います。やっぱり「高丘向きの人」というものがあると思います。率直に言うと「元気がよくて、声が大きい人」。荒っぽい部分もある会社ですし、お互いに色々情報交換しながら仕事をする必要がありますので、内向的な方には働きづらいでしょう。一部、研究肌の社員もいますが、皆が考え込んでしまったら業務は止まってしまいますから、走りながら考えられる人が多いです。

また、「鋳造」というニッチな分野を手がけていますので、中途採用の方は例え鋳造の経験がなくても仕事内容を理解して来てくれているようです。
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企業情報

会社名

アイシン高丘株式会社

業界

製造・メーカー系 > 電気・電子・機械・半導体

資本金

53億9600万円

売上(3年分)

200732282億円(連結)

設立年月

1960年03月

代表者氏名

取締役社長 石川 敏行

事業内容

自動車部品を主体とする鋳鉄・アルミの鋳造・機械加工、塑性加工および音響製品、防音材、自動車部品を主体とする鋳鉄・アルミの鋳造・機械加工、塑性加工および音響製品、防音材、土壌改良材の製造・販売土壌改良材の製造・販売

株式公開(証券取引所)

非上場

主要取引先

トヨタ自動車株式会社、株式会社アドヴィックス、アイシン精機株式会社、アイシン・エィ・ダブリュ株式会社、日野自動車株式会社、スズキ株式会社、住友電気工業株式会社、曙ブレーキ工業株式会社、その他

従業員数

2907人

本社住所

愛知県 豊田市高丘新町天王1番地

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