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TOTO 株式会社

1917年から続く職人気質が「おしりを洗う文化」を生んだ

「おしりを洗う道具」ではなく「おしりを洗う文化」をつくる企業

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TOTOは、1917年の創立以来、社是である「良品と均質」「奉仕と信用」「協力と発展」に誇りを持ってものづくりに励んできた日本を代表するメーカーだ。

現在、同社が製品を提供する分野は、衛生陶器などのレストルーム商品だけでなく、バス・キッチン・洗面用品や福祉機器、健康関連機器など多岐にわたる。代表的な製品として、1980年代に発売された「ウォシュレット」や「シャンプードレッサー」、2001年に発売された「カラリ床」を思い浮かべる人も多いだろう。これらは、業界初の製品であるというだけでなく、ウォシュレットが日本に「おしりを洗う文化」を築いたように、日本人の生活様式や暮らし方そのものに影響を与えている。

そうした数々の革新的な製品の誕生を支えているのが、「必要とあらば素材から開発する」というものづくりへのこだわりだ。同社は、全国各地の生産拠点に加え2006年2月に国内最大規模の「UD(ユニバーサルデザイン)研究所」を開設した。ここでは、独自に開発した「老化シミュレータ」や東京大学と共同開発した「ぼやけシミュレータ」を使って高齢者の疑似体験ができ、エンジニアの研修等に利用されている。また、年代や身体状況の違う(子ども・親子・大柄小柄な方・ご高齢の方・車いす使用の方・視覚障害の方)モニターの方々約500人(茅ヶ崎・北九州合計)に「UDモニターネットワーク」として協力をいただきながら、人間の行動そのものの研究も行っている。

明日を変える発想と90年間変わらない価値観

TOTO NEW MATERIAL
TOTO NEW MATERIAL
日本経済がバブルに沸いた時期も本業一筋、同社社員の言葉を借りれば「愚直なまでに」使いやすさにこだわったものづくりを続けてきたTOTO。
そうした昔ながらの職人気質と「自分たちの手で次代の文化をつくるのだ」という開拓精神が矛盾なく同居しているところに、TOTOの最大の魅力がある。

「有名大学や大手企業の出身である必要はありません。“製品を通じてより良い生活を提供する”という90年間変わらない精神に本気で共感し、自分で考え抜いて行動に移せる人材を求めています。」入社4年目にして新卒採用と中途採用を一手に引き受ける東京人事グループの下垣内氏が歯切れよく語った後、上司である神藤氏が言葉を継いだ。
「これまでの経験や専門スキルを活かして、今までのTOTOにはないアプローチができる方が良いですね。」

こだわりのバスルーム「ラフィア」
こだわりのバスルーム「ラフィア」
TOTOにおいて、中途入社であることはハンディキャップにはならない。実際、技術部門の幹部の中には中途入社者も『当たり前に』いる。

「当社で評価される人は、お客様の期待以上の満足にこだわり、その思いを具現化するために努力できる人。年に一度、社長に論文を出すチャンスがあり、提案した企画が事業化可能だと判断されれば、その企画のプロジェクトメンバーに選ばれることもあるのです。入社1年目の社員が出した企画が通ることもあります。」これも、思うだけで終わらず、実際に行動に移し、努力できる人が評価されるという証であろう。

低離職率の秘密は、働きやすい環境

東京コーポレート部 東京人事グループ<br />下垣内 秀晃 氏<br /><br />
東京コーポレート部 東京人事グループ
下垣内 秀晃 氏

2008年度の新卒採用では、技術職採用においても女性が30%を占め、営業・事務職を含めた全体で見た場合、女性の割合は40%を超え、上場する同業他社の状況とは大きく異なる。また、世間では「新卒者は3年で30%が退職する」と言われるなか、同社の新卒者の離職率は3年で約5%未満。
その驚くべき定着率の高さを支えるのは、中途採用と同様に「価値観の合致」を重視した採用と入社後の働きやすい環境である。

同社では積極的に有給休暇の取得を奨励しており、半期の初めに上司と有給休暇の取得日を決める。もちろん途中でスケジュールを変更することも可能だが、最初に誰がいつ休むのかを部署全体で共有することで仕事が進めやすくなり、休暇を取りやすい雰囲気が生まれるのだ。率先して自分の休暇スケジュールを紙に書いて貼り出している役員もいるという。こうした小さな「行動(具現化)」の積み重ねが、TOTOの揺るぎない企業風土を形成しているのだろう。

「単に休みやすくなったというだけでなく、休暇をとるためにいかに仕事の効率を良くするか…という考えが生まれ、業務の進め方や部署の協力体制の見直しがされるので、とても良い循環が生まれています。」と下垣内氏が笑顔で語った。

今後の成長の鍵を握るグローバル事業

今後の同社の成長戦略を語るうえで欠かせないのが、グローバル事業である。1977年にインドネシアに合弁会社を設立して以降、中国やアメリカなどを中心に拠点を増やし、2008年1月現在の販売拠点が10カ国11拠点、生産拠点は8カ国16拠点となっているほか、イタリア・ミラノで開催された世界最大級の国際家具見本市「ミラノサローネ」など海外展示会への出展にも積極的だ。

東京コーポレート部 東京人事グループ<br />グループリーダー 神藤 勝 氏<br />
東京コーポレート部 東京人事グループ
グループリーダー 神藤 勝 氏
2007年3月期の海外売上高比率は10%を超え、同年にはメキシコ工場も開設された。このとき、メキシコ工場の立ち上げメンバーとして参画した経理担当者は、中途入社者である。本社の経理部にて3~4年の実績を積んだ後、メキシコ工場の配属となった。
「海外進出を考えたとき、その国の会計や法律に対応できる経理や法務といったバックオフィス部門が必要になりますし、今後は技術者やデザイナーであっても、今まで以上に世界を視野に入れた仕事が増えていくと思います。」と神藤氏は語る。

世界のリーディングカンパニーを目指すTOTOが超えなくてはならないハードルは、決して低くはない。しかし、そのハードルを超えるための手法は奇抜なものではなく、「製品を通じてより良い生活を提供する」という思いを具現化していく、ひとつひとつの努力の積み重ねなのだ。

受付でも、エレベーターホールでも、笑顔で挨拶をしていく同社社員の姿に、ひとつひとつの仕事を大切にしている様子が窺えた。

会社概要
会社名 TOTO 株式会社 
企業の特徴
  • グローバルに活動
  • 株式公開
福利厚生
  • 休日120日以上
  • 長期休暇有り
  • 育児・介護休暇有り
  • 社宅・家賃補助
資本金 355億7,900万円 
業績
  2007年 3月期 2006年 3月期 2005年 3月期
売上高 5122億円(連結)  4947億8400万円(連結)  4841億9100万円(連結) 
経常利益 252億4200万円(連結)  227億6900万円(連結)  387億400万円(連結) 
 
設立年月 1917年 5月 
代表者 代表取締役社長  木瀬 照雄 
事業内容 下記商品の製造・販売

●レストルーム商品
 衛生陶器(大便器、小便器、洗面器、手洗器など)
 ウォシュレットなど

●バス・キッチン・洗面商品
 ユニットバスルーム
 システムキッチン、洗面化粧台
 水栓金具(各種給水栓、排水金具など)

●その他商品
 タイル建材、浴室換気暖房乾燥機
 福祉機器など

<その他>
ニューセラミック
光触媒技術を応用した生活用品など
 
株式公開 東証一部 
主要株主 ― 
関連会社 TOTOグループ各社  
greenに掲載中の関連企業 ―  
従業員数 20481人 
平均年齢 ― 
本社所在地 福岡県 北九州市小倉北区中島2-1-1 
交通案内 小倉駅南口の(3)乗場から22・23・24・43系統のバスで「貴船町」で下車 

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