全日空商事 株式会社
ANAグループの一翼を担う総合商社
「航空」に捉われないビジネスを展開
飛行機の利用者にとって全日空商事が手がけるサービスは身近な存在である。国内線の各空港でおみやげ品などを販売する「ANA FESTSA」、ANA便の機内販売や機内誌を通じた通信販売などは、すべて同社が展開するサービスだ。
しかし、それらはビジネスのほんの一端にすぎない。なぜなら、同社のビジネスは、航空機の機体本体や部品、食品、紙パルプ、半導体製造装置、酒類などの輸出入、さらには広告宣伝などにも広がっているからだ。社名が表すように、その内容はまさしく「商社のビジネス」と呼ぶにふさわしい。
「当社は、ANAグループにおける事業の多角化の一翼を担っています。売上規模で見れば単価の高い航空機部品を含む航空関連のビジネスがかなりのウエイトを占めていますが、仕事量という意味では航空以外が4割ぐらいを占めており、決して航空関連のみに依存しているわけではありません」と吉田氏。
実際、同社のビジネスは、ANAのブランド力や航空関連で培ったノウハウを活かしつつも、航空関連以外の分野が活発になっている。たとえば、酒販開発事業の一環として宮崎市の酒造場と提携してオリジナルの焼酎を販売したり、フランスの有名パティシエのスイーツを直販する店舗を展開したりと、航空関連に捉われない柔軟な発想で次々に新規ビジネスを立ち上げている。
総務部 人事チーム 吉田 晋 氏「小売という切り口だけ見ても、空港や飛行機の中でビジネスを展開するより、外に出てビジネスをするほうがチャンスは大きい。もちろん、ANAグループの一員として引き続き航空関連のビジネスに力を入れていきますが、同時にそれ以外の領域でもビジネスを拡大しグループ全体に貢献することが、当社の基本的なスタンスだと思っています」(吉田氏)
ANAというブランド力を最大限に生かしつつ、「航空」という領域に捉われずに多角的にビジネスを展開できることが、同社の大きな強みとなっている。
一人ひとりのアイデアがビジネスの種となる
直販部 ホテル用品チーム 金谷 徳之 氏同社のメンバーは、仕事を進める上で「独創性」「柔軟性」「先見性」の3つを大切にしている。このキーワードは、中期の事業計画などでも強調されており、これからビジネスを拡大させていくための基盤となるものだ。
吉田氏は3つのキーワードについて、次のように説明する。
「独創性には、他社と明確に差別化されたサービスを提供するという意味が込められています。また、柔軟性は社内外の人と円滑にコミュニケーションをとり、常に変化しつづける環境に臨機応変に対応しながらビジネスを進める力、先見性は文字どおり商社として未来を見通す力の大切さを説いています」
特に独創性というキーワードは、航空関連のビジネスにおいて大きな意味をもつ。なぜなら、同じ距離を同じ時間で移動する航空機という移動手段においてANAブランドが選択されるためには、単なる移動手段を超えた付加価値の高いサービスを提供することが欠かせないからだ。同社では、個々のメンバーがもつアイデアが独創性を発揮する上での源になると考えている。
また、社内コミュニケーションの良さも同社の特長としてあげられる。2003年に新卒採用で入社し、現在はホテル用品の企画・提案営業を担当する金谷氏はこう語る。
「自分の考えを受け止めてもらえる雰囲気がありますね。ミーティングなどの席だけでなく、昼食時などにも気軽に悩み事を相談できる雰囲気があります。自分が手がけている仕事は、ANAグループ以外の方々がお客様であるため関係構築が難しく、豊富な経験をもつ先輩方にアドバイスを受けられることは大きなメリットになっています」
社員とその家族でBBQ大会ちなみに、同社では、共済会などを通じて社員同士の親睦を図るイベントも活発に行われている。メンバーの家族も参加可能なため、仕事を離れ、リラックスした環境で結束を強めている。社員の総数がおよそ400名というコンパクトさゆえに、誰もがお互いの顔を知っている状況も、円滑なコミュニケーションにプラスに働いている。
新しいビジネスを生み出す力になってほしい
総務部 人事チーム 越 猛郎 氏これから求める人材の姿について越氏はこう語る。
「ビジネスパーソンとしては基本的な要件と言えますが、まず他者と円滑にコミュニケーションがとれることが大切。そして、コミュニケーション力をベースに、ビジネスに有効なコネクションを築く力をもっていることが必要になると思います」
さらに吉田氏はビジネスの特性を踏まえて次のように補足する。
「どんなことに対しても高い意識をもっている人であってほしいですね。私たちの仕事は単に物を右から左へ動かすだけでは大きな価値は生まれません。従来にはないビジネスモデルそのものを生み出すために、常に周囲に対してアンテナを張り巡らすことができる人がこの仕事には向いていると言えるでしょう」同社では、人材育成の一環として、階層別の研修や、業務上必要なスキルやノウハウを伝達する指定研修、さらには希望者の中から選抜して行う海外語学研修などを行っているが、ベースにあるのは仲間や顧客など周囲に対して高い意識をもつ必要性を啓蒙することだという。
「募集の職種に関連したスキルやノウハウをもっていればプラスにはなりますが、当社では部門を越えた異動が行われるので、『それ以外の仕事はやりたくありません』という姿勢の人には厳しいかもしれません。むしろ、いろいろなビジネスを経験できることを前向きに捉えてほしいですね。面接にあたっては、キャリアの内容をじっくりうかがった上で、これまでの経験が当社においてどのよう活かされる可能性があるのか、異なる部署でも普遍的に求められる企画提案力をもっているか、などを重点的に見させていただければと考えています」(越氏)
高いコミュニケーション力をベースに、周囲と良好なコネクションを築き、新しいビジネスモデルを生み出すことに意欲的な人材であれば、同社において活躍できる素地は十分に備わっている。
最後に金谷氏は仕事の魅力についてこんなふうに語ってくれた。
「自分の場合、数あるサービス業の中でもトップクラスのサービスが求められるホテル業界の、それも地位の高い方々とのお付き合いを通じて、常に最高のサービスに触られる点に仕事の魅力を感じています。また、アイデア次第では、日本ではあまり知られていないブランドを、ホテル業界のみならず社会全体に広めるような仕事もできる。職種にもよりますが、自らが生み出すアイデアを力にして、世の中にインパクトを与えられるような仕事が、当社の中にはたくさんあると思いますよ」
| 会社名 | 全日空商事 株式会社 | ||||||||||||
| 資本金 | 3億6千万円 | ||||||||||||
| 業績 |
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| 設立年月 | 1970年 10月 | ||||||||||||
| 代表者 | 代表取締役社長 中野 雅男 | ||||||||||||
| 事業内容 |
■空港売店・飲食店、ホテル売店等の店舗展開
■ANA機内誌、インターネット、DM等による通信販売 ■ANA国際線・国内線の機内販売 ■オリジナル商品の企画・製作および販売 ■空港免税店への商品供給および運営 ■紙パルプの輸出入および販売 ■印刷用紙等の紙製品の販売 ■農水産物、食品等の輸出入および販売 ■酒類の輸入および販売 ■ホテル、店舗等の建装工事 ■航空機の輸出入、フェリーおよびリース、販売 ■航空機部品の輸出入および販売 ■機械、電子機器、半導体部品等の輸出入および販売 ■広告宣伝に関する企画・製作 ■SP印刷物、SPイベントの企画・製作 ■ANA、ANK関連広告媒体の販売 ■ANA機内エンターテインメントの企画・製作 ■新規メディアの企画・開発 |
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| 株式公開 | 非上場 | ||||||||||||
| 主要株主 | 全日本空輸株式会社 | ||||||||||||
| 関連会社 |
全日本空輸株式会社グループ各社 主要子会社 国内24社、海外2社 |
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| ― | |||||||||||||
| 従業員数 | 379人 | ||||||||||||
| 平均年齢 | ― | ||||||||||||
| 本社所在地 | 東京都 港区東新橋1丁目5番2号 汐留シティセンター | ||||||||||||
| 交通案内 | 都営大江戸線「汐留」駅、新交通ゆりかもめ「新橋」駅:徒歩1分 都営浅草線「新橋」駅:徒歩2分 JR線、営団銀座線「新橋」駅:徒歩3分 |
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