ユニチカ 株式会社
人々の暮らしに貢献する化学素材メーカー
「暮らしと技術を結ぶ」ユニチカグループ
日常の生活において、私たちが"ユニチカ"を意識する機会はあまり多くはないかもしれない。しかし現実には、ユニチカ製品は、あらゆる局面で私たちの生活に影響を及ぼしている。
1968年に当社独自の技術で開発し、現在、世界シェアの40%を占める食品包装用のナイロンフィルム、携帯電話の筐体や封筒の窓に貼られているフィルムなどに使われるバイオマスプラスチック。また、メイク落としの材料など、用途に応じて開発される不織布。その他にもノートパソコン、プリンター、自動車などの産業資材分野、農業資材、医療器具などにも、同社の開発した素材は様々な形で使用されている。最近では、健康補助食品などの開発・販売まで手がけ、まさに、現代社会に生きる私たちの暮らしを支える化学素材メーカーなのである。
ユニチカ株式会社は、1889年に紡績会社としてスタートを切り、日本が近代化を果たす際に重要な役割を果たしてきたが、常に時代の要請に応えて変化を遂げてきた企業でもある。1920年代から30年代にかけては、レーヨンなど化学繊維の事業化に乗り出し、戦後の1950年代には合成繊維の開発に着手。そして現在、その合成繊維の開発で培った高分子技術や繊維技術を応用して展開する機能材事業や生活健康事業、さらに自社工場の排水処理に端を発する環境事業など、幅広いフィールドで事業を展開してきた。
高付加価値製品の開発・提案とグローバルマーケティングの推進
人事総務部 人財グループ マネージャー
藤田 氏2006年度、「コア事業の継続的拡大」と「新規参入を含む連結事業領域の拡大」といった要素が盛り込まれた中期経営計画がスタートした。
「やはり我々の本質は高分子技術にあります。極端に飛び抜けたことをするのではなく、従来から継続している機能性素材というキーワードの中で、高分子、機能材、生活健康の領域を深めていく。それがユニチカの狙いです」。と語るのは、人事総務部・人財グループの藤田氏。
現在活気のあるエレクトロニクスや自動車、家電といった産業分野に、いかに新しい機能性素材を提供していけるかが重要であり、素材を革命することでエンドユーザーに届く最終製品を変革させていくことが、ユニチカにとっても利益率が高いビジネスモデルだと言う。
しかし、同社が展開する事業領域では、様々な歴史を持つ企業がボーダーレスに存在してしのぎを削っているため、単に素材を納品するだけでは優位性を保つことは難しい。そこで、素材からもう一歩踏み込んだ形で、素材の持つ性能を活かした部品や最終製品を開発、より付加価値の高い提案を行い差別化を図っていこうというのが、同社が打ち出す一つの方向性でもある。
さらに、中国を中心とするアジア市場でのグローバルマーケティングの推進についても、グループ内のアジア戦略を掲げる部門を束ねて情報とノウハウの共有化を図ると同時に、現地のシステムに精通した人材の育成や現地における人材の採用にも力を入れ、より一層強化していく方針だ。
携帯電話の筐体をはじめ、さまざまな用途に使われるバイオマスプラスチック「テラマック」
脈々と受け継がれてきた、自由闊達な社内風土
老舗が老舗として存続し続けるには、単に古い伝統を守り抜くだけでは成り立たない、時代の変化に対応していける先見性や柔軟性が必要だ。
…と口で言うのは簡単だが、そこで働く人間次第で組織の質も変わるし、逆に働く環境次第で人間の質も変わっていく。一世紀以上も先端産業を担う企業として存続し続けてきた組織の雰囲気とはどのようなものなのか?
「非常にフレンドリーな雰囲気の会社です。上司と部下の間に壁はありません。基本となる信頼関係があった上で、お互いを尊重し合っているので、フランクに話しが出来るのだと思います。そのようにして議論を重ねる中で新しいものが生まれやすい、そのような風土ではあると思います」と藤田氏。
また、このような職場の雰囲気の中で、お互いが個人的な資質をもって研鑚しあうだけではなく、組織として行う研修制度や人材育成制度も充実している。営業系、技術系といった職種に応じて用意されたオープン講座や、資格取得に応じて報奨金が支払われる資格取得支援制度などなど。多くの社員が自己のスキルアップを図るため、積極的に活用している。
今後ますます、高機能・高付加価値な素材の開発が求められる。また、環境や健康といった視点も欠かせない。ユニチカは、ざっくばらんで風通しの良い企業風土と、その風土が育む旺盛なチャレンジ精神から生まれる技術力、そして組織力で、ユニークで付加価値の高い製品を、これからも生み出し続けようとしている。
IT関連事業でもユニークなビジネスを展開
専務取締役 威徳井 氏ここまで見てきたとおり、実に幅広い事業分野を持つ同社だが、情報システム分野にも、ユニークな子会社を持つ。
1987年に分社化したユニチカ情報システム株式会社は、幅広い業種でのシステム開発に携わるシステムインテグレータ認定業者だ。もともと本体の情報処理部門からスタートしているが、現在、グループ内のメンテナンス業務は、グループ内の別会社に移管している。システム作りの他に、パッケージプログラムの開発・販売も行っており、同社が開発した「OSS/NOA」は、販売された1992年以来、ホストコンピュータで使える画期的なEUCツールとして一世を風靡し、現在、幅広い業種の企業で受け入れらているソフトウェアだ。
「弊社が販売するパッケージプログラムは主にユニチカの業務システムがベースとなっています。内部で試して改良を加えてしっかりした製品を外部に出せるというのが我々の強みです。もともと本体の情報処理部門だったことから、潤沢な技術集団が母体となっています。従って、パッケージプログラムの開発にかけるパワーと人材が豊富に揃っています」と語るのは、専務取締役の威徳井氏。
組織のフラット化が進んでいる点もユニークだ。ピラミッド型の組織を引きずっていないので、そこで働く個人の実力に応じたフィールドで力を発揮できる。
「人財が会社の生命線」という威徳井氏。「長期スパンで責任を持った人財育成を行っている」と言う。残業が多いといわれる業界にあって、残業が少ないという点にも、そのような考えは如実に現れている。
30代の若い人材が、第一線で力を発揮することが出来る、自由な雰囲気を持ったユニチカ情報システム。多数の大型プロジェクトを控え、キーマンとなる人財を積極的に補強していく方針だ。
| 会社名 | ユニチカ 株式会社 | ||||||
| 資本金 | 237億9800万円 | ||||||
| 業績 |
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| 設立年月 | 1889年 6 月 | ||||||
| 代表者 | 代表取締役社長 大西 音文 | ||||||
| 事業内容 |
・高分子事業(フィルム・樹脂・不織布等)
・環境事業(水処理設備、ごみ処理設備、薬剤等) ・機能材事業(活性炭繊維、ガラスビーズ等) ・生活健康事業(医療材料・健康食品事業・機能性食品原料等) ・繊維事業(天然繊維・合成繊維等) |
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| 株式公開 | 東証一部 | ||||||
| 主要株主 | 三菱東京UFJ銀行、自社従業員持株会、大同生命保険等 | ||||||
| 関連会社 | ユニチカ情報システム、ユニチカ設備技術、ユニチカ通商等 | ||||||
| ― | |||||||
| 従業員数 | 4907人 | ||||||
| 平均年齢 | 42.0歳 | ||||||
| 本社所在地 | 大阪府 大阪市中央区久太郎町4-1-3 | ||||||
| 交通案内 | 地下鉄御堂筋線 本町駅14番出口より直結 |

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