株式会社 アブサン
「誰でも」「どこでも」「いつでも」「無料で」使うことのできるモバイルメディアを展開する
激動の業界の中で
モバイルのWeb空間は、日々大きく変革している。新しいビジネスモデルが出来上がれば、次々とその亜流が生まれ、それまで主流だったものが途端に勢いをなくして失墜する。それが他の業界では考えられないような短いスパンで繰り広げられているのだ。
こうした急進的な業界の中で、株式会社アブサンは2006年にベンチャー企業として産声をあげた。アブサンとは、かつて名高い芸術家に愛飲された酒の名前だ。つまり社名には、アブサン酒のような創造性と個性をもった企業に発展させたいという思いが込められているのである。
そして、今、同社はその名の通りの独自性のある企業として輝きはじめている。
同社の主な事業は、モバイル広告代理事業とモバイルメディア代理事業である。これをうまく組み合わせることで、アフィリエイト(成果報酬型広告)として利益を上げている。星の数ほどあるモバイル用Webサイトの中で、アブサンはいかにして独創性を生み出してきたのか。その点を取締役小池氏から話を伺った。
未来感動
取締役 小池 文隆 氏アブサンの独自性を象徴するものとして、「未来感動」というキーワードがある。未来感動とは、Web空間に未来にひろがっていく心の躍動をつくりだそうという試みである。同社はこれを特有の付加価値としてWeb空間に取り込んで、色を出していこうと考えているのだ。
モバイルのWeb空間の特徴は、PCよりも格段に人の日常に近い点である。モバイル自体が、日常生活に必要不可欠なアイテムであるがゆえに、その利用方法や機会もプライバシーにより密着している。同社はその特性を最大限に活用し、モバイルのWeb空間の中でユーザーに大きな感動を得てもらいたいと考えているのだ。
たとえば、同社は二つの着うたサービスを持っている。「LaLa」と「Luna」である。
同社はこれを展開する際に、着うたサイトにもかかわらず掲示板や投稿型絵文字ランキングといったコミュニケーションツールを設置した。それを通じてユーザーが感動が作り出すことのできる仕組をつくりだしたのである。これは当時としては画期的なものだった。
小池氏はこういう。
「モバイルという人のプライバシーに近い空間だからこそ、悩み事相談など深い次元でのコミュニケーションが可能になったのです。実際誹謗中傷などはほとんどありませんでした。絵文字の投稿も数え切れないほどありました。このおかげで一気にサイトの名前が広がったのです」
事実、こうした仕組みによって、サイト創設後すぐに利用者が増大した。またたくまに累計で20万人もの利用者数となり、巨大メディアの仲間入りを果たしたのである。このように未来感動を呼び起こすツールをさまざまな形で提案し、そこを軸に自社メディアを膨らませていくことが同社の武器だといえよう。
業界No.1への意思
代表取締役社長 伊藤 良典 氏モバイル業界の物事への対応速度は本当に速い。アブサンが提案したコミュニケーションツールとしての未来感動の具体策はすぐに他社に真似されてしまった。ただ、これが現実である。この業界で成長を成し遂げるには、模倣されることを承知で、次から次に独自性を創出していくことが条件なのだ。
その中で、同社が目指すのは、業界No.1の地位である。
今後はあらゆる事業を業界No.1に押し上げたいと考えている。その壁が高いか、低いか。それは壁そのものをどう捉えるかによって異なってくるだろう。
小池氏は、こう語る。
「この業界は、まだまだ未開拓の部分が多いのです。まだまだモバイル広告に関心を寄せていない企業様もたくさんあります。あるいは利便性の問題を克服できていない点も多くあります。そこを改善すれば、もっと可能性はひろがるはずです。それをしていくのが私たちベンチャー企業の責務なのです」
同社が考える将来への展開は、基本をいかに発展させていくかということである。メディアであれば便宜性や広告の質などの改善、広告代理事業であれば小池氏の発言にあった新たなクライアントの取り込みなどである。
モバイル業界は第一期である創成期を終え、第二期である成長期に入っている。だからこそ、これからは基礎的な部分を新しい発想によって進化させていくことが必要だと考えているのである。たった一つのアイディアがあらゆるものを根底から覆し、想像もできないような飛躍を可能にするのかもしれない。
進化への人材
西入 俊吾 氏アブサンには、若さあふれる優秀な人材がそろっている。
この業界の成長は、若さを切り離して考えることはできない。モバイルのWeb空間が日常生活と結びついていることを熟知している世代でなければ発想が難しいためだ。若い世界には、モバイルを日常的につかってきた実体験の強みがあり、その経験を生かすことで新しい発想へ転化することができるからだ。
2006年に中途として入社した西入氏もそうした若さに満ちた人材である。
同氏はもともとSI企業でシステム開発の仕事に携わってきたが、自分で一からすべてをディレクトでき、さらにアイディアが結果として目に見えるような仕事をしたいと思って入社を決めたという。
「入社して一ヶ月目ですが、すでに一つのサイトを任されています。ベンチャーでなければ、こんなに早く一つのメディアを主導するなんてことはできなかったでしょう。それに、社内の人間関係は兄弟同士のようであり、自分の意見をぶつけあって物事を創造できる自由な空気があります。そこが一番の魅力ではないでしょうか」
小池氏は、同社が求める人材として真っ先にあげるのが人間力だという。スキルなんかは経験で身につけるもの。それよりも、自分のアイディアをもって、それを実現させたいと考えている人を待ち望んでいるのだという。
「新しい人には、ベンチャー企業の優位性を利用してもらいたいのです。この会社を己の色に染めてやるぐらいの勢いでいいのです」
会社とともに成長していきたい。業界に新しい風を巻き起こしたい。
そんな人には、新宿御苑が見下ろせる自由な雰囲気のオフィスと、兄弟のような社員たちが最大の追い風となってくれるに違いない。
| 会社名 | 株式会社 アブサン |
| 企業の特徴 |
|
| 資本金 | 1000万 |
| 設立年月 | 2006年 5 月 |
| 代表者 | 代表取締役社長 伊藤 良典 |
| 事業内容 |
1.モバイル広告代理事業
[モバイル広告の販売、代理店事業] 2.モバイルメディア事業 [モバイル広告メディアの制作、運営、管理] |
| 株式公開 | 非上場 |
| 主要株主 | ― |
| ― | |
| 主要取引先 |
株式会社IMJモバイル、株式会社アドウェイズ、株式会社ちょびリッチ、株式会社ノッキングオン、株式会社メディアフラッツ、株式会社モバイルファクトリー、株式会社リアルワールド、株式会社ワールドコンパイラ、 インデックス ミーメディア株式会社 |
| 従業員数 | 7人 |
| 平均年齢 | 27.0歳 |
| 本社所在地 | 東京都 港区芝浦2-3-31 第2高取ビル5F |
| 交通案内 | JR「田町駅(芝裏口)」徒歩8分 ゆりかもめ「芝浦ふ頭駅」徒歩6分 |

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