株式会社ファーストブランド

ブランディングはビジネスを成功させる上で避けて通れない重要な経営戦略の一つである。ウェブインテグレーション事業では大手企業のブランディングサイトを上流工程から担当。カンヌ国際広告賞を受賞するなどその実力も高く評価されている。常にクライアントに対し「満足を超える感動」を提供することを心掛け、スタートは大阪の小さなオフィスだったという同社だが、創業わずか10年ほどでweb業界の第一線で活躍するまでに至った。そしてもう一つ核として展開しているマイベストプロ事業ではウェブブランディングのプロとして、最先端のマーケティング手法を駆使し個人事業主様や企業のブランディングをサポートしている。同社の顔ともいえる専門家ポータルサイト“マイベストプロ”では、全国の地方メディアと共同で2,300名を超える個人事業主様、中小企業様を支援する。その快進撃の裏には多くの苦労と努力があったという。

将来は自分の事業を持ちたいと考えていたという河本扶美子社長。経歴は都市銀行に就職し、その後にアメリカの外資系航空会社に転職する。そのアメリカで出会ったのが、ファーストブランドの要の事業の一つであるパーソナルブランディングという考え方だった。
「 “個人のブランディングが事業の成功に大きく起因する”という考え方に深い感銘を受けました。全国に多くいる優れた個人事業主の方々の中には、セルフプロデュース力が不足しているがゆえにせっかくのチャンスを無駄にしている方も少なくありません。そのようなプロと全国の地方メディアをつなげることで、個人のブランディングをサポートできるwebサービスができればと思い、2002年に大阪で起業しました。しかしアメリカにいたので最初は人脈もコネもない本当にゼロの状態でしたね。まずはsohoオフィスからスタートして知識と人脈を広げることから始めました。」（代表取締役　河本氏）。

独立してセミナー講師として活躍する一方、ベンチャーキャピタルを50～60社回って出資金を集めてまわったという。そして自社のwebサービスをきっかけにweb制作事業をスタートした。大手代理店との実績を重ね、現在では日本のみならず世界を代表する大手企業のブランディングサイトも担当している。そしてリーマンショックの荒波も乗り越えた頃、ようやく専門家のポータルサイト“マイベストプロ”が誕生した。「最初は神戸新聞の“マイベストプロ神戸”からスタートし、現在では全国で2,000名を超える個人事業主様・中小企業様に登録いただいています」（同氏）。絶え間ない努力と情熱で、企業理念の実現に向け社員一同頑張っています。

ファーストブランドの企業理念は
「“こころ”が感じられるサービスを提供する」エモーショナル・インターネットサービスカンパニーとして全社員の幸せと共に世の人々の幸せを追求し続ける。
です。
この企業理念を胸に全社員がそれぞれの仕事に情熱を燃やしています。

ウェブインテグレーション事業では、大手代理店と積み重ねてきた実績が強みとなっている。「web制作を手掛けた時から大手代理店とタッグを組んで、プロジェクトを推進するスタイルを貫いてきました。限られた広告予算の中でwebがプロモーションの要として重視されている案件ばかりです。そのため様々な角度からの新しいマーケティングメソッドを身に付けることができました。この引出しの多さが我々の強みであり、お客様の課題解決を実現できる自信です」（代表取締役　河本氏）。クライアントにはメーカ―、製薬会社など関西を代表する大手企業の名が並ぶ。web制作事業は2006年に立ち上げ2008年には売上1.5億、2013年は4.5億と売上を伸ばし、毎年順調に増収。ファーストブランドを支える事業として着実に成長している。

そして“マイベストプロ”は新聞社様・テレビ局様と電通様と共同で全国の専門家と、その専門家を探している地域の生活者とのマッチングを支援するサービスである。個人がメディアの信用力を持って、社会に自分の商品やサービスをアピールできる画期的なビジネスモデルとして各方面から注目を集めている。

”マイベストプロ”はただ登録者をメディアに紹介するだけのサービスではないと河本氏は強調する。「パーソナルブランドを構築するには、情報発信の仕方がポイントです。掲載したからといって、お客様が来てくださるわけではありません。そのため”マイベストプロ”では登録者のバックアップ体制もしっかり整えています。セミナーなどで効果的な情報発信の仕方もお伝えし、サイトへの集客やプロモーションは登録エリアの各メディアが担当します」。独自の掲載基準を設けており、担当者が登録予定者を訪問してサービス内容や所在地等を確認するという。さらに、専門のライターがプロフィール原稿の取材および記事の執筆を行うなど、信頼と品質にも力を入れている。そのためテレビや雑誌の関係者の閲覧率も高く、出版やテレビ出演につながり全国区で認知されていくケースもあるとか。SNSの普及で個人の情報発信が多様になり、地方のプロも全国区で活躍できるチャンスが増えてきた。個人のブランディングをきめ細かくサポートする同社のサービスは、これからますます注目されそうだ。

そして2012年からは求人サイト“マイベストジョブ”もオープンし、今1番成長を期待できる事業だ。着実に新規事業を立ち上げ、ますます事業の厚みを増している。2014年には大阪本社を堂島アクシスビルへ移転し、事業拡大に備えて組織も拡大中だ。

「満足を超える感動を提供できてこそ、幸せを提供する事が出来る。それがサービスの真髄だと考えています。心に響くサービスを提供できるインターネットは真にパーソナルなサービスを提供できる可能性を秘めたメディアです。これからも、あらゆる事業を通じてこころに響く、こころが感じられるサービスを提供することを追及し続けていきます」（同氏）。ゼロからスタートし、東京にそして世界へ。信念を貫き、理想をひたすら追い続けた結果が着実に形となっていく。それがこの会社の一番の強みだといえよう。

同社のウェブインテグレーション事業部の仕事は大手広告代理店の案件がほとんどなので、大手クライアントとの打ち合わせに同行できるチャンスも多い。「男性向け新ブランドの新規立ち上げに参加させてもらったことがあります。自分が手掛けたブランドサイトが実績に貢献できた時はとても嬉しかったですね。それがきっかけで、メーカー様の売上戦略会議にも呼んでもらえるようになり、より深堀したサイト設計を提案できるようになりました。このような大きな案件に関わったことで自分の成長スピードが格段に上がったと実感しています」（ウェブインテグレーション事業部社員）。
そして、マイベストプロ事業ではこれまでにないwebサービスを作り上げるというミッションに立ち向かう醍醐味がある。どちらの仕事も大変な部分もあるが、それを超える事業の規模の大きさが魅力だと皆口を揃える。また、希望者にはスキルアップや新しい職能へのチャレンジをバックアップするなど社員一人ひとりの意思を尊重してくれる。自分らしく自由に働けるフィールドもしっかり用意されている。

企業理念をしっかりと提示するファーストブランドでは社員の結束力も非常に強い。中途入社のある社員は同社の社風についてこう語る。「今まで働いてきたところに比べてチームの結束力が非常に強いです。会社として分かりやすいロードマップを発表して皆同じ目的を掲げているからこそ、チームワークが良いのだと思います。そして皆モチベーションが高く人柄もいい人が多いので、非常に良い刺激をもらっています」。

成長期の企業なので色々な壁にぶつかることも多い。そんな困難も楽しんで取り組める前向きな人に是非来てほしいと河本氏は語る。Webを通じて多くの人のこころを動かすクリエイティブ、サービスを創る。ファーストブランドではそんな夢をともに叶える同志を心待ちにしている。