株式会社インタレストマーケティング

優良ベンチャー企業の取締役や一部上場企業の戦略子会社で役員を務めた経験をもつ３名のメンバーによって、2011年11月に設立された株式会社インタレストマーケティング。現在同社は、システムインテグレーション事業とソーシャルマーケティング事業を軸にビジネスを展開している。

システムインテグレーション事業では大手プレイガイドのソーシャルサービスや電子チケットアプリの開発などで多数の実績を積み重ねており、ソーシャルマーケティング事業では2013年3月末にリリースした次世代プロモーションメディア”Kolor“が好調だ。

まずシステムインテグレーション事業について取締役の野村氏は、次のように語る。
「当社はソーシャルメディアを活用したシステム開発に強みをもっており、スマートデバイスでのサービス開発も得意としています。現在は大手企業と直接取引し、その企業の将来を担うともいえる新規事業に関して、ビジネスモデルの構築からサービスの企画・実装、運用まで一気通貫で手がけています。

クライアントの『パートナー』として技術面だけではなく、ビジネス面でのサポートも行っているのが特徴です。世の中にない全く新しいサービスを、お客様と一緒に創りあげていく、というのがシステムインテグレーション事業部のミッションです」（野村氏）。

一方の自社サービスである”Kolor”は、ソーシャルメディア上の「ユーザーの影響力」と、ユーザーの持つ「興味関心（インタレスト）」をもとにして、プロモーション情報を配信する全く新しいプロモーションメディアだ。クライアントは、アディダス・ジャパン株式会社、サッポロビール株式会社、株式会社テレビ東京など、誰もが知る大手企業が中心。他に例のない新たなプロモーション手法が好評を博し、順調に導入企業が増加しているという。

「”Kolor”では、個人のソーシャルメディア上での影響力と興味関心を独自のロジックで数値化しています。クライアント企業にとっては、狙ったターゲットに確実にリーチできること、またユーザーの顔が見え、情報が拡散していく様子をしっかり把握できるという点が評価されています。

マーケティングリサーチ業界出身者も多いので、プロモーションノウハウをしっかりと持っており、お客様とチームを組んで一緒に進めていく姿勢も、当社のサービスが支持されている大きな理由です」と語るのは“Kolor”のチーフディレクターである伊勢香織氏。

どちらの事業においても、クオリティの高い仕事でクライアントからの強い信頼を勝ち得ている同社。今後はシステムインテグレーション事業を拡大しつつ、“Kolor”に次ぐ新規自社サービスも立ち上げていきたいと意欲的だ。

「当社が目指すのは『事業開発のプロ集団』です。クライアントの新規事業開発においても、自社サービスの開発においても、当社ならではのレベルの高いサービスを世の中に広く提供できるように努力していきたいと思っています」と語る野村氏。

そんな同社の成長を支えるのが「クリエイティブ力」と「エンジニアリング力」だ。
「これまでエンドユーザー向けの様々なサービスを立ち上げてきましたが、重要なのは、まず、データ解析やレコメンドなどの我々が得意とする技術にしっかりと裏付けされたサービスモデルを構築すること、そしてその上でユーザーに愛されるデザインや、ユーザーにとって本当に必要な機能を加えていくことだと感じています。

当社はどちらかというと『クリエイティブ』面に強みをもつチームではありますが、その『クリエイティブ』は高い『エンジニアリング力』がなければ実現できません。スマートフォンアプリが急速に世の中に浸透するなかで、アプリを操作する上での『気持ちよさ』や『見た目の楽しさ』に対するユーザーの評価も、どんどんシビアになっています。

ユーザーに喜びと驚きを与え、世の中にインパクトを与えるようなサービスを実現するためには、クリエイティブディレクター、フロントエンドエンジニア、バックエンドエンジニアが一丸となって、1つのサービスを「作品」を作る思いで丁寧に仕上げていかなくてはなりません。

クリエイティブチームと建設的に議論しながら、思い描いたものをしっかりと形にできるエンジニアを求めていますし、そういうエンジニアを社内でどんどん育てていきたいと思っています」（野村氏）。

開発姿勢としては、モバイルファーストでプロジェクトを進めていくことを大切にしているという同社。“Titanium Mobile”というSDKを使用したiOS・Androidのクロスプラットフォーム開発も積極的に行っており、国内ではまだ事例が少ないなか、同社ではすでに成功事例を収めている。またフロントエンド開発についても、新規事業開発を中心とする同社ならでのノウハウもしっかりと蓄積しているという。

一方、開発スピードの速さも大きな特徴だという野村氏。
「当社では1つのサービスを、４～５ヶ月で次々と立ち上げています。質よりも数を重視しているというのではありません。

本当にユーザーの視点に立ったサービスを作るためには、まず小さなところからスタートし、ユーザーの反応によってそのサービスをどう育てていくかを考えることが重要です。当社はクライアントと一緒になって試行錯誤しながら形を作っていくことを大切にしています。

こういった姿勢を含めて、クライアントからは大きな信頼を寄せて頂いており、言語的な制約もほとんどないなかで、新しいことに挑戦できています」（野村氏）。

クライアントと共に生み出したビジネスモデルを成功に導くために最適なメディアや技術を、柔軟に活用していくことが大事だと考えている同社。
「ユーザーが楽しんで終わるのではなく、サービス自体を新たなビジネスとして確立させることが世の中を変えることにつながると考えています。そういう意味では、非常に実直なプロダクトを開発している会社であるとも言えます」と野村氏。

世の中にインパクトを与えるようなサービスを目指す一方で、根底にあるのは「ビジネスとしての成功」だ。

先日、大手ベンチャーキャピタルからの資金調達も実現し、会社としてのステージをまた一歩上がった同社。今後の更なる成長の原動力となってくれる人材を求めている。

「自社サービスを開発するソーシャルマーケティング事業ではもちろん、システムインテグレーション事業でも我々が携わる一つ一つのサービスが『インタレストマーケティング』のブランドを作ると考えています。

これまでも、思いやこだわりを持ち、最先端の領域でサービスを開発してきましたが、今後も『インタレストマーケティング』というブランドをしっかりと築きあげられるような質の高いサービスを作り続けたいと思っています。まだ40人くらいの規模ですが、自分の役割を一人ひとりが意識して努力できるチームです。是非新たな仲間を加え、更に組織を盛り上げていきたいと思っています」（野村氏）。

同社には若いながらもそれぞれの分野でのプロフェッショナルな実力を有するメンバーがしっかりと揃っているという。大きな仕事を自分の責任でこなしていきたいという人、技術のプロを目指していきたいという人にとってはとても刺激の多い環境だろう。

また、「人を育てる」という雰囲気が非常に強い同社。そんなカルチャーを生み出す背景にあるのが、「techGarage」という次世代を担うエンジニア/クリエイティブ人材の育成活動だ。野村氏を中心に運営している「techGarage」では、ソーシャル・モバイル分野でのアプリケーション構築に関する教育やマイクロソフト社などの大手IT企業と組んでセミナー＆ワークショップ活動を行っている。

「『techGarage』への思いにも繋がるのですが、私個人の思いとして、技術者が自分のスキルや仕事への姿勢を次世代に引き継いでいくというのは非常に重要なことだと考えています。伝統工芸のように、コアとなる考え方や技術を若いメンバーに引き継ぎながら新しい風を入れていくということが、新たな世界を生み出すのだと思います。
組織の成長にとっても、一人ひとりが実力をつけることはもちろん、周りの仲間の成長を刺激することが必要だと思います」（野村氏）。

最後に野村氏は、転職者に向けて次のようなメッセージをくれた。
「当社では色々な価値観や考え方を持つメンバーを採用し、みんながフランクにディスカッションできるような環境を整えています。組織にぶら下がるのではなく、会社が成長するためのエンジンとなってくれるような熱い志をもつ方を求めています。是非一緒に新しいサービスを作り、社会に根付き、多くの人に愛されるものへと育ていきましょう！」（野村氏）。